スーズというお酒
私はかなりリキュールが好きなのですが
その中でも一番と言っても過言ではないくらいに
愛しているリキュールがあります。
名はスーズといいます
薬草酒やビターズといった物に分類され
薬草を元に作っているお酒です。
20年物のゲンチアナという
リンドウの仲間の根を使って作られており
甘みの後に追ってくる苦味が絶妙な一品です。
色は美しい黄金色で
別名「黄色いカンパリ」とも言われる
フランス産のリキュール。
薬草酒はアブサンを筆頭に
麻薬的な魅力を秘めているお酒だと思っています
現にアブサンという薬草酒は
主成分に使っていたニガヨモギに
マリファナに似た幻覚作用があるとされ
製造禁止になりました。
しかし、その魅惑にハマった人は多く
モネ、ヘミングウェイと
名だたる芸術家達が愛飲したと言われています。
芸術の題材にもされており
「アブサンを飲む男」「緑色のミューズ」などを
見ていただければこのお酒にどれほどの
魅力があったのかがわかると重います。
流石は錬金術師最大の遺産の一つですね。
話がそれました
このような事からも薬草酒であるスーズには
魅力を秘めていると思いますしあのピカソも愛したと
言われています。何故か芸術家は薬草酒が好きですね。
1912年に「グラスとスーズの瓶」を
パピエ・コレという技法で作品にする位に
ピカソはスーズを愛飲していました。
味はよくエナジードリンクっぽい
と言われていますが色だけで私は全然
そのようには感じません。
1Lのボトルが基本となり
約3000円とリキュールにしては
高級な部類に入りますが味は無類です。
私はストレートでも飲みますが
カクテルにしても美味しく
簡単に作れる「スーズトニック」や「スーズソーダ」
苦味と清涼感を増した「スーズスプモーニ」
ショートカクテルでは私の得意とする「シャルルジョルダン」
華やかに「エチュード」
既存のレシピをアレンジして「スーズギムレット」など
様々な楽しみ方があります。
スーズの原料であるリンドウの花言葉
「君の悲しみに寄り添う」
麻薬的な魅力がある反面
繊細でロマンチックなボトルでもあります
是非、一杯いかがでしょうか。