本日のカクテル「サイドカー」
長らく更新が滞っててすいません
色々とバタバタしており何も手につかない状態でした
そんな中でも酒の事を考えるのは
職業病と言うべきかもはや呪われていると言うべきか
本日作ったカクテルはサイドカー
スタンダードを代表とするカクテルで
ブランデー30ml コアントロー15ml レモンジュース15ml
が、一般的なレシピとなっており30:15:15の分量のカクテルを
サイドカースタイルなんて言ったりもします。
作っている方は私は会った事がありません。
恥ずかしながら私はこのサイドカーが大好きなのですが大の苦手で
果たしてお金を貰ってお客様に出していいのかと毎回自問自答しています。
大体東京の私が行くバーでの平均は950円から1000円以上が相場です。
私はウイスキーよりブランデーが好きなのですが
レシピがいまいち固定されておらずどのブランデーが一番合うか
まだしっくりきていません。
カミュを使うか
何か個性を持たせようにもあまりにマイナーなブランデーでは
自分がいるバーに置いていない可能性もあります。
私はカルヴァドスが大好きなのでカルヴァドスで作ると
アップルカーという別のカクテルになってしまう。
ホワイトキュラソーは
トリプルセックを使うのか
それらをミックスするのか。
レモンはフレッシュを絞るか
あえて加糖されているレモンジュースを使うのか
本当に色々な作り方や材料の拘りが見えるので
サイドカーは難しいですし面白いです。
ですがこのカクテルで一番難しいのは
サイドカーを作る時のシェイクだと思います。
サイドカーのせいと言っては過言ではない程に
影響が大きく何回も振り方を変えさせられたカクテルです。
私の上司ではないのですが
尊敬するバーテンダーの方から直々に教えて頂いたのが
「サイドカーは液面の気泡の層と氷のフレークの層が出来て
融合され、それで初めて完成される」という言葉
マンハッタンのようになったら失敗と仰っていました。
本日作った物は正直に言うと60点程度の出来です
もうちょっとだけ長く振った方が良かったように思います。
因みにブランデーはバーには中々置いていない
ドイツのアスバッハを使ってみたのですが酸味が強く出てしまい
サイドカーには向かないブランデーでした。
元々ブランデーはカクテルには向かないと言われているのですが
それをここまでの味に仕上げたのは素晴らしいとしか言えません。
味の良し悪しは置いておいて
是非初めての店で頼んでみると面白いです。
これ程まで技量が全面に出るカクテルも珍しいので。
私は当分サイドカーのレシピ固定に悲鳴をあげそうです